毎週ラジオ出演中


聞き手  今、気になっているのが「えちぜん鉄道」なんですが、これに関して、いろいろ何が問題になっているのか、今後どんな課題があるのか、今日はそんなお話ですね。

笹木  そうですね。この夏のお盆の個人的な経験なんですが、たくさん同級生が東京とか大阪から帰ってきて、8月15日に5時くらいから飲んでいたんです。9時前ぐらいまで結構飲んでいまして、そうしたら、東京から来ている者が、中心部から30分、40分で海があるというのは、東京でいうとすごいことなんで、今から海に行きたいと言い出しました。

 たまたま同級生が三国の海岸でバーみたいな浜茶屋をやっているので、じゃあそこへ行こうということで、5人で、タクシー2台で行って、帰りもタクシーで帰ってきて、「ああ無駄遣いしたなあ」と思ったわけですが、気が付いてみたら、後で時刻表見たんですが、えちぜん鉄道って言うのは、三国までの線も11時近くまであるんですね。

聞き手  あ、そうか。8月の15日なら、もう花火の後ですから開通しているんですね。

笹木  そうなんです。しかも三国までで700円なんですよね。だからそれで行って、それで帰ってきたらずいぶん無駄遣いせずに済んだなという感想を持ったんですが。

聞き手  私も生まれが大阪でしょ。で、こっち来てやっぱり驚いたのは、電車に乗る癖がないんですね。

笹木  そうですね。

聞き手  そうなると自分もだんだんとそっちに近づいてきてしまって。

笹木  もうほとんど車ですよね。ただ、私も出張して東京とか大阪行くと、たとえば酒を飲んでも公共交通機関で、街をちょっと行ったり来たり、歩いたり。でまた電車で、地下鉄に乗ったり。これは行動半径広がるし、結構夜遅くでも1人で廻ったりもできると。酒を飲んだら車を運転できませんから。

 だからもう少しちゃんと使わないといけないなと思った、これ反省なんですが。で、それにつけてもやっぱりちょっと今のドタバタというのはかなりひどくて、要は県と市が、まだ調整ついていないと。えちぜん鉄道についてですが。で、もう高架化の工事は始めているわけです。

 高架化は、これは元々はどういう計画だったかというと、いままでの雷鳥ですとか、要はJRのこれまでの線ですね。在来線。これを2階に上げると。で、新幹線は来る、来ない、いろいろやっていますが、まあ来るという前提で新幹線は隣の所に、その同じ所ではないが、ちょっとその隣辺りに、2階にえちぜん鉄道を通して、その上に新幹線を通すという計画。

聞き手  もう全部が上走るよと。

笹木  そうです。下は車と歩行者ですね。で、それで高架化という計画だったんです。そうすると下は駅東と駅西も自由に行き来できるし、その下のスペースもいろいろなことに、街づくりに使えるということもあるわけですが、それが急に、これは県議会でどれだけ考えて質問したのかなという気もするんですが、いや3階建てというのは景観上悪いと。

 しかしこれ仮に2階に戻しても、新幹線の一部は3階の高さになるわけですから、あまり変わらないんですが。もうひとつはこれお金いっぱいかかりすぎだと。もう計画決まっているわけですが、お金がいっぱいかかりすぎだと。だから経費的な面でも節約のためにもえちぜん鉄道を1階に通して、新幹線は2階にしようよという話に急にしたわけです。

 これ色々調べていきますと、かなりおかしいんで、ひとつは今の経費の面。本当にそれが節約になるのならまだいいのですが、確かにこの3階、新幹線、2階、えちぜん鉄道、で、その隣の在来線2階、JRという形にすると、まあ造るだけで、建設費関連で120億円かかるんですね。これを今いったえちぜん鉄道を1階ということにすると、70億円で済む。50億円の差があります。

 ああ、かなり節約だな、と思うんですが、色々調べていきますと、細かく見ていきますと、国からの色々な高架化事業、最初からそういう計画でしたから、街づくりとか色々関わりますから、35億円の助成費といいますか、予算が減ってしまうんですね。

 高架化にえちぜん鉄道を乗せない、新幹線3階にしないで、それをえちぜん鉄道1階にしてしまうとなると、高架化事業の対象外になってしまうということがいっぱいあるんで、35億円の国からの予算が減ると。さらに鉄道を作っていく、通していく、この経費も15億円増えてしまうんですね。要は国からの予算が減ってしまうんです。そうすると50億円くらいは逆に増えるわけです、地元の負担が。

 さらに、今いった最初の計画と違うことやったりして、色々なことを約束違反みたいなもんですが、それで国からさらに3億円出てこないとか、いろいろなことがありまして、細かいことははしょりますが、県として払わないといけないお金は、せいぜい5億円も違わないんです。だからその5億円で、じゃあ高架化の効果がどれだけあるか、ないのかということです。効果はやっぱり結構あるんで、ひとつは駅東と駅西、これ自由に出入りが出来るようになる。

 地上をえちぜん鉄道走らせようと言っている方は、いや今の、例えば踏切とか、これを工夫して、信号をつけて、自動車が通っている時には電車が通らないようになるべくして、要はそれで交通阻害というのをほとんどないように工夫できるんだと。信号機と踏み切りのいろいろな連関を考えてということを言っているんです。

 これおかしいんで、今ある3つの、もともとある3本の踏切ですね。これについてはそういう工夫できるんですが、高いお金をかけて高架化、高架化事業はどっちにしてもやっているんですから、2階建てでもえちぜん鉄道を一階は知らせても高架化はするわけですから、JRとか新幹線。これはどちらにしても今いった最低70億かかるわけですから、これだけのお金かけて、普通高架化の効果というのは東と西が自由に行き来できると。

 ですから元々の踏み切りのある道路以外で、12本の道路ができるわけです。車が通る道路が6本。あるく人専用の道路が6本。だから東と西がそれだけ多く自由に出入りできるような道路が増えるわけですから、そうするとそれが地上をえちぜん鉄道が通ると、その歩行者の道路6本分、自動車の道路6本分、これは確実にやっぱり遮断されるわけですね。

 従来の踏み切りと同じです。だから高架化の意味が非常になくなるということなんです。逆に高いお金をかけて、結局は高架化したけれどもあまり東と西の出入りというのがそう便利にはならなくなるということになります。

 さらにもうひとつあるのは、そういうことを、やっぱり2階建てにしようと。1階にえちぜん鉄道を走らせようといった方が、実際そうしようとすると、じゃあ今度は新幹線が通った時にどうなるか。新幹線の下、一階をえちぜん鉄道を走らせると。

 その場合には、来たとなるともう1回また別の所に、工事の期間中ですが、移してその工事するのか、えちぜん鉄道ですが。また通った時にまたその下走らせているわけですから、またここ戻ってきてもう一回工事するのか。

 あるいはその工事の期間中は、もう完全に福井口止めて、福井駅まで来ないようにしておくのか。だいぶ長い期間になります。あるいはさらにもう新幹線来るか来ないか結論つく前に、来ても大丈夫、工事があんまり大変でないように最初から造っておく。そういうことつめて質問して議論しているととても思えないんですね。

聞き手 ビジョンが描けてないということですね。

笹木 節約できるのかということをなんにも詰めて考えていないということなんです。

聞き手 本当に新幹線が来ると思ってるの?不安になってしまいますね。

笹木 まあそれはいろいろ議論はありますけど。もちろんその問題もあるんですね。

聞き手 もし本当にちゃんと考えているんだったらもっと計画できているとしかるべきなんではないんでしょうか?

笹木 ですから今頃そんなことを言っているから工事が始まって今年中に市は3階建だ、2階は越前鉄道の走るところじゃないとおかしい、と今になって言っているわけですからね。8月の末にもなって。それで節約できると漠然と考えているけどもそれほどの効果もない。

 こんなことを見ていますと、今度えちぜん鉄道で県や市がお金を出してやっぱり走らせようということになったことですが、全国でみますとほとんど失敗が多いんですよ。もう10年もたつと赤字だらけの借金まみれや途中で止めたというのが圧倒的に多いんです。

 そうならないためいろいろな例をみますと、成功例というのは例外なく第三セクターの駅に近くに人が集まる施設、民間の施設を誘致しています.球場を誘致しているところもあります。

 福井の例でいいますと武道館とか音楽堂たくさんできました。武道館は今バス路線も走ってない状態ですからね。そうすると車しか行けない状態なんですね。これではせっかく税金で使う施設を公共交通も税金を使いますし、この二つの計画をちゃんと考えているところが唯一生き残っているし乗員の数が増えているところなんです。

 そうじゃないところはやっぱり10年経っても人が増えておらず鉄道計画も立ち消えになってます。総合的にしっかり考えるところが一番大事なんです。

 最初の話なんですが、振りかえって自分自身どうしても福井にいる場合はほとんど車ですよね。でもいつも税金とかで行政サービスは税金で出しているんだから、コスト感覚を持たないといけないと、ちゃんよ自分たちでチェックしないといけない、もう1つ逆の面があり施設とか公共の施設は全部自分のものだと意識をもたないとだめですよね。すごくお金をだしているわけなんですから。

 先ほどのもありましたけど、30億とか20億とかこの越前鉄道関係でね、市や県が、そうすると市長や知事全部自分でお金出してるわけじゃない。自分たちのお金なんだと思うことが大事。だったらどうやったら使い勝手がよくなるか考えなければいけない。

 だから福井鉄道に乗ってみてこの越前鉄道がもっと乗り入れができるようになるとどう便利になるか?など、要は舞鶴、京都、勝山、三国などつながるそうゆう鉄道ができると上り下りが相当便利になっていくとおもう。いろんな可能性があります。

 だから自分の物だと思ってこうしたらって乗らないとだめなのかもと、反省をこめて感じました。

聞き手 簡単に言ってしまうと自分の家の前に駅があり、そこから駅を3つほどいったら会社があれば電車に乗るわけですから

笹木 そうゆうわけですね、

聞き手 どうゆうことかといいますと、私は関西出身なんで、京阪電車と阪急電車の話をしますと阪急電車は線路がまっすぐなんですけど、京阪電車はグニャグニャとカーブしていて京阪電車は集落をつないで電車を走らせてきたのでカーブが多いんです。阪急電車の方は大阪、京都、神戸を結んでその途中途中にその土地を持っている不動産が住宅地を作るんですよね。例えば宝塚駅の前にファミリーランドを作り宝塚歌劇を作りそうゆう政策があるんですね。それは福井県だってできるはずだと。

笹木 今はむしろ逆で総合的な町作りの計画がないんですね。だからいかにして自分の物の様に使うかですね。

聞き手 本日は第三セクターとして越前鉄道をどう使っていくか?のお話をお聞きました。笹木竜三さんでした。ありがとうございました。

(文責:ささき竜三事務所)